2005年04月16日

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暗闇へと降りていく階段の先には、いくつかのたいまつが設置されている石壁の通路となっていた。薄明かりの中良く見ると、どろりとした粘液質のしずくが垂れて壁を覆い、不快な臭気が漂っている。何かが足元をかけて行く音を耳にしたので見てみると、ねずみが何匹か泥だらけの廊下を走り抜けて行った。
通路を奥へ進むと、すぐに左右へ分岐していた。

端書
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私は地下へと続く階段を降りる前に樵小屋を調べることにした。
引き出しの中や、食器棚の中は割れた瀬戸物が散らばるばかりだったが、暖炉に使う薪の山の中に、大きな斧を発見した。
柄の部分は折れて使い物にならないが、頭の部分には奇妙な碑文が掘られている。
私にはその碑文の意味は理解できなかったが、興味をそそられたため、その斧の頭を背嚢に詰め込んで落とし戸へ向かった。
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異教平原を横断する間、事件らしい事件といえば2匹の野犬に襲撃されたことぐらいのものだった。その襲撃そのものは剣で簡単に切り抜けたものの、ダークウッドの森へ到達するまでの3日間の旅路は身心を消耗させるものだった。

旅の間で見たもっとも忘れがたい情景は、火吹山の特徴的な赤い山頂が天に鋭く聳え立っているのが東に見えたことだ。

私はストーンブリッジのドワーフの村を通り抜け、赤水川を渡り、ついにダークウッドの森へ到達した。
地図に従って森を抜け、樵小屋に遂に到達したときには、ファングの青豚亭でヘンリー・ドラカーと別れてから、ほぼ5日間が過ぎていた。
疲れと空腹は感じたものの、樵小屋を見たことで気力が奮い起こされた。

私は中から返事があることを期待して開け放たれた入り口へ声をかけたが、床に積もった埃とごみが、長い間その小屋が使われていないことを物語っていた。
小屋の奥の隅には暖炉があり、そこのぼろきれの下で落とし戸を発見した。
私が落とし戸を引き上げると、木製の階段が私を陰鬱な地下へと誘っていた。
端書
posted by marker at 03:26| Comment(2) | TrackBack(0) | パラグラフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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