2005年04月22日

204

通路を進んでいくと、左手の壁に老朽化した戸口が見えてきた。
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383

私がその猫の置物を良く見ようと近づいていくと、猫の両目が閃光を放ち始めた。
その輝く両目に魅入られて目を離すことができなかった私を、猛烈な頭痛が襲った。

頭痛は耐えがたいものとなり、私は部屋を出ざるを得なかった。
なんとか通路へ出て部屋を振り返ると、猫の置物は塵となって消え去っていた。

ひどい頭痛を抑えながら、私は通路を先へと進んだ。
端書
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176

扉を開けると、中は家具からなにから真っ白に塗られた部屋だった。
ふとみると、部屋の片隅には白大理石の円柱が立っており、その上には白磁で作られた猫の像が置かれていた。その両目は宝石でできているようだ。

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2005年04月21日

250

私は左の分かれ道へと進んだ。

通路は鋭く左へ折れた後、真っ直ぐ進んでいる。
ずっと進んでいくと、右手の壁に木製の扉が見えた。
扉の中央には明るい黄色の太陽が描かれている。

なにか音が聞こえないかと探ってみたが何も聞こえない。
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59

暗くかび臭い通路を進んでいくと、やがて分かれ道に辿り着いた。
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262-運試し凶

とっさに飛びのいたものの遅かった。
壁に開いていた小さな穴から発射された矢が太ももに突き刺ささる。
この罠を仕掛けた者と自分のうかつさを呪って私は思わずうめき声を上げた。

幸い矢には毒は塗られていないようだ。
矢を抜き応急手当をした私は足を引きずりながらも通路を先に進んだ。
端書
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262

通路を進んでいると足元の石畳が私の体重を受けて少し沈み、カチリと音が聞こえた。
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2005年04月20日

329-商品購入(第一回)

黒板に示されているものは、どれが何の役に立つのか私には判らないものが殆どだ。
だが、銀の短剣は役に立つかも知れないと思った私は、金貨3枚と引き換えに銀の短剣を手に入れ、部屋を後にした。

しかしさっきの老人もそうだったが、ここでは商売できるほど人の行き来があるのだろうか。
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329

扉を開けると、そこは小さいながらも床から天井まで届く棚に、ブリキの容器、瓶、壷、箱、そしてありとあらゆる物で埋め尽くされている商店だった。
店の奥の勘定台には白い前掛けを身に着けた老人が居て、わたしが店に入ると愛想の良い声で挨拶してきた。手には小さな黒板を持っており、”今日のおすすめ”が示されている。

今日のおすすめ
白墨        金貨1枚
大蒜        金貨1枚
銀の短剣      金貨3枚
木製の鴨の彫刻   金貨2枚
豚の尻尾の漬物   金貨1枚
スカンクの油    金貨2枚
蝋燭        金貨1枚
釣り針       金貨1枚
ブリキの呼子    金貨1枚
乾燥茸       金貨1枚



端書
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2005年04月19日

236

通路を更に進むと、すぐにまた右手の壁に扉があった。
扉には”トーマス・コーンペッパー商店”とある。
端書
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2005年04月18日

196-絵を購入

金貨5枚だって!?
確かに買えないことも無いが、この探索行に出かける際の全財産が金貨10枚。
その半分の価値が果たしてこの梟の絵にあるのだろうか?

だが、この老人からして、何故ここで絵を書いているのか謎であるし、ただ一人で地下迷宮で生き延びているということは何か力があるのではないか?

明らかに何らかの力がこの老人にはあると考えるのが妥当だろう。

悩みに悩んだ挙句、私は懐から金貨5枚を取り出して老人に渡し、梟の絵を受け取り、部屋を後にした。
端書
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196

とりあえず老人は危険なようには見えない。
私が声をかけると老人は筆を置いて私を見た。
「どうしたかな?何か助けが必要かね?わしにできる範囲にしてくれよ。」
私はエメラルドがどこにあるか知らないか尋ねることにした。
老人はその髭を引っ張って頭を振って心配そうに答えた。
「わし等はここでは竜の目のことは話さないんじゃよ。宝探しにこの地下迷宮へ降りてくるやつらで再び戻ってきたやつらは居らんのじゃ。残念じゃがおぬしの手助けはしてやれんようじゃ。
じゃが、もしよければ、わしのこの、出来上がったばかりのかわいらしい梟の絵を買わんかね?」
彼は絵のことになると急に口調が変わって熱心になった。
「今なら金貨5枚で良いぞ」
端書
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2005年04月17日

119

私は思い切って扉を開けたが、その先の光景を見て驚かざるを得なかった。
中は小さな画廊になっていたのだ。
壁は全て動物や鳥の絵画で覆われており、部屋の中心では一人の老人が大きな画布に向かって忙しそうに一匹の狼の絵を描いている。どうも私が部屋に入ってきたのに気づいてないようだ。
絵を描きながら幸せそうに鼻歌を歌っている。
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88

私は分岐点を左に進み暗い通路へ入っていった。
通路は鋭く左に曲がった後真っ直ぐ続いており、すぐに右手に扉が見えた。
その樫の扉に近寄って、聞き耳を立ててみると、誰かが鼻歌を歌っているのが聞こえるではないか。
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2005年04月16日

69

暗闇へと降りていく階段の先には、いくつかのたいまつが設置されている石壁の通路となっていた。薄明かりの中良く見ると、どろりとした粘液質のしずくが垂れて壁を覆い、不快な臭気が漂っている。何かが足元をかけて行く音を耳にしたので見てみると、ねずみが何匹か泥だらけの廊下を走り抜けて行った。
通路を奥へ進むと、すぐに左右へ分岐していた。

端書
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311

私は地下へと続く階段を降りる前に樵小屋を調べることにした。
引き出しの中や、食器棚の中は割れた瀬戸物が散らばるばかりだったが、暖炉に使う薪の山の中に、大きな斧を発見した。
柄の部分は折れて使い物にならないが、頭の部分には奇妙な碑文が掘られている。
私にはその碑文の意味は理解できなかったが、興味をそそられたため、その斧の頭を背嚢に詰め込んで落とし戸へ向かった。
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1

異教平原を横断する間、事件らしい事件といえば2匹の野犬に襲撃されたことぐらいのものだった。その襲撃そのものは剣で簡単に切り抜けたものの、ダークウッドの森へ到達するまでの3日間の旅路は身心を消耗させるものだった。

旅の間で見たもっとも忘れがたい情景は、火吹山の特徴的な赤い山頂が天に鋭く聳え立っているのが東に見えたことだ。

私はストーンブリッジのドワーフの村を通り抜け、赤水川を渡り、ついにダークウッドの森へ到達した。
地図に従って森を抜け、樵小屋に遂に到達したときには、ファングの青豚亭でヘンリー・ドラカーと別れてから、ほぼ5日間が過ぎていた。
疲れと空腹は感じたものの、樵小屋を見たことで気力が奮い起こされた。

私は中から返事があることを期待して開け放たれた入り口へ声をかけたが、床に積もった埃とごみが、長い間その小屋が使われていないことを物語っていた。
小屋の奥の隅には暖炉があり、そこのぼろきれの下で落とし戸を発見した。
私が落とし戸を引き上げると、木製の階段が私を陰鬱な地下へと誘っていた。
端書
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2005年04月15日

0-背景

ファング、悪名高き「死の罠の地下迷宮」で有名なこの町に、私が辿り着いたのは二日前のことだ。毎年恒例の迷宮への挑戦が来月にせまっていたため、街は興奮と喧騒に満ちていた。

そんな中で私はといえば、ここのところ不運続きで食事や宿代に必要な銅貨数枚にさえ困る有様だった。

私は青豚亭という宿屋の屋根裏にある雑魚寝部屋に宿を取っているが、同室の人間は私のような旅行者や、不運に見舞われて社会の底辺に追い込まれた連中ばかりだ。私は常に剣を枕の下に潜ませて寝ることにした。

ある晩、一人の客が部屋に入ってくると、私の対面の寝床にどさりと座り込んだ。
その大柄な男は外套に身を包み、月明かりの中、かろうじて両の眼が見て取れた。
塵と埃にまみれたその姿から、遠方から旅してきたようだ。

その男に興味をそそられた私は持っていた酒を勧めた。
男はヘンリー・ドラカーと名乗り、最近の冒険について、どのようにして伝説の宝の探索のなかで彼が危うく命を落としかけたかについて話し出した。

私は自然とその話に興奮し、彼にさらに酒を勧めた。
彼は5年もの間、宝石の目を持つ巨大な金竜の像を探し続け、ついに危険な地下迷宮に横たわる金の竜を発見した様を語った。彼は竜を見つけたときの喜びを思い出し微笑んだが、そのすぐ後に竜の目が失われていることに気づき、激しい怒りを覚えたと告げた。
両目のない状態のその竜の像に触れるものには、速やかな死が訪れると言われていたからだ。
彼はそのことに確証があったわけではないが、結局その場を後にした。
二つのエメラルドの目の探索を続けた彼だったが、洞窟で3mもあるような双頭のトロールに襲われ、命からがら逃げ出した。命拾いした彼は、宝と金を秤に掛け、命をとった。探索を断念したのだ。


ツキが回ってきた。
私は彼に、自分も同じような冒険者だと告げ、その探索を完遂させてやろうじゃないかと提案した。
彼もその話に乗ってきた。
私が無事、金竜の像を持ち帰ったら、売り払って儲けを折半するのだ。
「”死の罠の地下迷宮”に眠る全ての金をあわせたよりも価値のあるものだと請け負うぞ、折半しても十分すぎるほどの富だ。」彼は得心して言った。「俺の見積もりじゃあざっと金貨335,000枚は行く!」
だがこの話には、私が成功したとき必ず戻る保証が必要だ。
「その点ならあんたは気にすることはない、これを飲みな。」彼はそういって紫色の液体の入った小さな瓶を差し出した。

彼が言うには、この瓶の液体は遅延性の致死毒だというのだ。
これを飲んで14日以内に彼の元に戻り、解毒剤を飲まなければ死に至ると。
私はその瓶を引ったくり、彼を冷静に見つめると一息に飲み干した。

彼は地図を広げ、ダークウッドの森の樵小屋へと続く道を示した。
その中に地下迷宮へ通ずる落とし戸がある。
地図を説明し終わったところで、彼は私に迷宮に潜む多くの危険な生物や邪悪な住人について警告した。

全ての説明を終えると、彼は疲れきって眠りについた。
私はというと、眠ろうとしたものの眠りにつくことができず、待ち受ける危険な旅に想いをはせた。

朝になり、男は私に小さな皮袋を差し出した。
中には巨大なエメラルド製の”目”が一つ入っているではないか!

「おれは一つは見つけたのさ。もう片方をあんたが見つけることを願っているよ。さあ持って行きな。これが無くては意味が無いぞ。俺はここであんたを待とう。」
彼は真剣な表情で言った。
「覚えておかなけりゃいけないことは二つだ。一つは14日以内にここに戻ってくること。それを超えては駄目だ。二つ目は俺の渡した”目”の片割れを見つけ出し、竜に触る前に両目にはめ込むことだ。」


私は背嚢に食料を詰め、皮袋と金貨十枚を懐へ入れてヘンリー・ドラカーに別れを告げた。
「幸運を」彼は言った。「あんたにはそれが必要だろう。」
大柄で頭の禿げ上がった彼は、その手を伸ばし、私の手を握りつぶさないように握手をした。
その太った顔から氷のような青い瞳が私を注意深く見つめてくる。
彼は微笑んでいるにも関わらず、その瞳にあるなにかが、私に彼を信じることの不安と不本意さを感じさせる。
だが、今や私の気を変えるには遅すぎる!私は出立して一度だけ青豚亭の傾いだ通路を振り返って彼を見た。

金の竜は本当にあるのか。
私は本当に遅効性の毒に犯されているのか。
ヘンリー・ドラカーの何が私を不安にさせたのか。

確かなことは何日か後にはそれらの疑問が全て判明するだろうということだ。


さあページをめくりたまえ
端書
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